第18回〈東京の夏〉音楽祭2002 関連企画
〜テーマ「文学と音楽」にちなんで〜


<心惹くこの形見の衣よ>
―ルネサンス時代の写本から甦る古代ローマの悲歌



レクチャー・コンサート
2002年7月12日(金)午後7時開演(6時30分開場)
東京オペラシティ・近江楽堂
〜演奏会(26日)のより深い理解のために〜
お話:花井哲郎


コンサート
2002年7月26日(金)午後7時開演(6時30分開場)
※6時40分より音楽監督の花井哲郎よる解説があります
聖アンセルモ・カトリック目黒教会 地図を見る

〜・●・〜

 古代ローマ文学の金字塔であるウェルギリウスの叙事詩「アエネーイスAeneis」は、中世以降知識人たちに愛好され、文学はもとより美術、音楽など様々ジャンルの芸術家たちに大きな影響を与えました。16世紀初頭にブルゴーニュのハプスブルク家が制作させ、英国国王ヘンリー8世に献呈した豪華写本Ms.Royal8G,vii(大英図書館所蔵)には、「アエネーイス」第4巻中のディドーの嘆き<心惹くこの形見の衣よ Dulces exuviae>を歌詞とする5曲の作品が収められています。これらはジョスカン、ムトンら、当時の一流作曲家たちが競作したもので、いずれも高い質を持っています。

 本公演では、これらとともに、「アエネーイス」を歌詞とする他の作品や類似した主題を持つモテット、また聖母マリアを讃えるモテットなど、この写本に含まれる他の作品も合わせて演奏いたします。また特に、近年ピエール・ド・ラリューの作品であるという説が有力となっている感動的な作品<我が子、アブサロン Absalon fili mi>では、超低声を歌う歌手を加え、写本の通りの低い音域で作品本来の姿を再現します。

 12日のレクチャーでは、これらの作品の解説や、この写本の成立事情、また当時の政治状況などを、実演を交えて音楽監督の花井哲郎がお話しいたします。

「音楽と文学」をテーマに開催される、第18回<東京の夏>音楽祭2002の関連企画である、カペラの挑む意欲的なプログラムをぜひ、お聴きください。

第18回<東京の夏>音楽祭2002
http://www.arion-edo.org/tsf/


〜・●・〜

【演奏曲目
ジョスカン・デ・プレ <心惹くこの形見の衣よ>
Josquin des Prez (1455?-1521) <Dulces exuviae>

ジャン・ムトン <心惹くこの形見の衣よ>
Jean Mouton(1459?-1522) <Dulces exuviae>

ジョスカン・デ・プレ/<悪しき噂>
Josquin des Prez (1455?-1521) Fama, malum

ピエール・ド・ラ・リュー(?)/<わが子、アブサロン>
Pierre de la Rue (c.1452-1518) <Absalon fili mi> 他

〜・●・〜

【演奏】
ヴォーカル・アンサンブル カペラ

superius
花井 尚美 本保 尚子

altus/tenor
青木 洋也 及川 豊 川島 尚幸 根岸 一郎 望月 寛之

bassus
小酒井 貴朗 花井 哲郎 (Maestro di Cappella=音楽監督)

bassus profundus
鈴木雪夫(特別出演 7/26のみ)


〜・●・〜


【会場への地図】
聖アンセルモ・カトリック目黒教会

このページのはじめへ戻る▲

Copy right(C) 2000-2003 Vocal Ensemble Cappella All Rights Reserved